NPO法人ぴこはなのコラム「想いの循環」~想いのバトン~では、NPO法人ぴこはなに関わるメンバーたちの想いを紹介していきます。
「昔から、お姉ちゃんらしくしなきゃって思って生きてきたんです。」
そう話すのは、ぴこはな子ども育成部メンバーの森本ともみさん。4人のお子さんを育てながら、「心からつながる親子を増やしたい」という想いで活動しています。

NPO法人ぴこはな(子ども育成部) 森本ともみ
1990年生まれ|管理栄養士|4児の母
不妊治療を経て4児を出産。子育てと仕事の両立に悩んだ経験から、子育てコーチング・己育てを学び、「心からつながる親子を増やしたい」という想いで親子支援活動を行う。
「ちゃんとした子」でいたかった子ども時代
「口から生まれたんじゃない?」と、お母さんに言われるほどおしゃべりだった子ども時代。勉強も頑張り、周りから見れば”優等生”でした。
4歳下、6歳下の妹弟がいたこともあり、「お姉ちゃんだから。」「しっかりしなきゃ。」そんな物差しを、自分自身にずっと向け続けてきたと言います。
ともみ「こっそり家のお片付けをして、褒めてもらえることが何より嬉しかった。”ちゃんとしている自分”でいることが、自分の価値だと思っていました。」
子育ては、”優等生”でできなかった
しかし、長男が生まれてから、その価値観は大きく揺らぎます。



「私とは真反対の子だったんです。」
思い通りにならない。何度伝えても伝わらない。優しくしたいのに優しくできない。
不妊治療までして産んだ子どもたちなのに、「もう子育てを投げ出したい。」そう思うほど、追い詰められた時期もありました。
“ちゃんとできるお母さん”になろうとすればするほど苦しくなる。そんな毎日を送りました。


子どもではなく、自分と向き合うことだった
子育てコーチングと出会い、学び始めたともみさん。そこで気づいたのは、意外なことでした。



「子育てを学べば学ぶほど、向き合うべきは子どもじゃなくて、自分だったんです。」
子どもを褒めたいのに褒められない、優しくしたいのに優しくできない、認めたいのに認められない。
それは、自分自身を認められていなかったから。
全部、自分にできていなかったことなんだと気づいたその瞬間から、子育ては”我慢”ではなく、自分自身も一緒に成長していく時間へと変わっていきました。
親も子どもも、お互いを応援できる関係へ


「親も子どもも、お互いを応援し合える親子になりたい。」それが、ともみさんの目指す未来です。
一人ひとり違う個性。失敗も、遠回りも、その子らしさ。
子どもを「こうあるべき」という物差しではなく、「この子はどんな子なんだろう」という目で見られるようになったら、子育ては少し楽になります。
親子にも相性があります。子どもの個性を知ることはもちろん、自分自身の考え方や価値観に気づくことで、「なんで分かってくれないの?」というすれ違いは少しずつ減っていきます。
子どもを変えるのではなく、子どもの良さに気づけるようになること。それが、親子の関係を大きく変えていくのだと、ともみさんは学びと実践の日々を通して実感しています。
「あなたたちは何でもできる。それぞれ素晴らしい才能を持っています。」
子どもたちへ向けるその言葉は、自分自身にも向け続けてきた言葉なのかもしれません。
まずは、話してみる勇気を
「私も子育てコーチング、勉強しなきゃ。」そんなふうに思わなくても大丈夫です。最初の一歩は、子育てコーチに話を聞いてもらうだけでもいいんです。
「今日ちょっとしんどかった。」「これでいいのかな。」今は、そんな気持ちをAIに相談する人が増えてきました。
AIは、たくさんの知識を教えてくれます。共感もしてくれるし、認めてくれて、安心するかもしれません。
でも、心から「大丈夫」「よく頑張ってるね」と、あなたの気持ちに寄り添い、一緒に悩み、一緒に笑ってくれるのは、人だからこそできることだと思っています。
私もAIではなく、仲間に話すことで、少し気持ちが軽くなったり、今まで気づかなかった見方に出会えたりすることがたくさんありました。
ぴこはなは、「子育てを教える場所」ではありません。親子が自分たちらしい関わり方を見つけていけるよう、一緒に考え、一緒に歩んでいく場所でありたいと思っています。
ぴこはなは「見たい未来の塊」
ともみさんは、ぴこはなをこう表現します。「私にとってぴこはなは、見たい未来の塊です。」
子どもだけではなく、親も笑顔になれる。困った時は頼れる。誰かに支えられた人が、今度は誰かを支える。そんな未来を本気で目指す仲間が集まっています。
「有限な子育てという時間を、もっと楽しめるお母さんを増やしたい。」そう笑顔で話すともみさん。
「日々子育てに向き合っているあなたは、もう十分素晴らしい。うまくいかないことがあっても大丈夫。もっと良くしたいと思った時は、いつでもぴこはなを頼ってください。」
応援してくださる一人ひとりの想いが、また新しい親子の笑顔につながっていきます。その循環を、私たちはこれからも広げていきます。









