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インタビュー#9 子どもの1人1人の才能を伸ばしたい

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NPO法人ぴこはなのコラム「想いの循環」~想いのバトン~では、NPO法人ぴこはなに関わるメンバーたちの想いを紹介していきます。

「幼少期からの大人の関わり、環境が子どもたちの才能を大きく伸ばすと思うんです。」

そう話すのは、ぴこはな運営管理部/子ども育成部の浜崎さやこさん。2人のお子さんを育てながら、「一人一人の才能を伸ばしたい」という想いで活動しています。

NPO法人ぴこはなメンバーさやこ

NPO法人ぴこはな 運営管理部/子ども育成部主幹 浜崎さやこ

1987年東京都生まれ浜松市在住|元高校教師|2児の母
群馬大学教育学部卒業後、特別支援学校高等部、公立高校(単位制)、公立中学校で音楽教師として勤務。妊娠を機に退職後、執筆業で開業。子育てコーチの活動を経て「全ての子の才能を伸ばしたい」と願いNPO事業に関わる。ぴこはなHP制作。小、中、高校、特別支援学校教員免許所有

目次

子どもたちは、もともと才能・可能性のかたまり

“勉強ができる子が優秀”そんな時代の空気があったように思われる子ども時代、私は成績というモノサシにずっと違和感を抱いていました。

公立小・中学校のクラスには、誰よりも優しい子がいました。みんなを笑顔にする子がいました。リーダーシップを発揮する子もいれば、周りをよく見て支える子もいました。堂々と意見を発言できる子がいました。

私は勉強も運動も比較的得意でしたが、自分から手を挙げて発言することは一度もないような、おとなしく、控えめな子どもでした。だから、勉強ができるだけで「すごい」と言われることが、とても嫌だ、と思っていました。

成績や順位なんて関係なく、私は友達一人ひとりの素晴らしさを尊敬していました。

「みんな、それぞれの良さ、得意不得意がある。」
「学校では評価されていないだけなんじゃないか。」

そんな想いが、幼い頃からずっと私の中にありました。正直、日本の公立学校はあまり好きでなかった私ですが、成績では評価できない、一人一人の良さを子供たちに伝えたいと思い高校教師になりました。

音楽という、比較的自由な教科を通して、全ての子どもの才能を伸ばしたいと思ったのです。

私自身も、「好き」が自分を育ててくれた

私が好きだったのは、ピアノの練習でした。感情を言葉以外でも表現できる楽器の魅力、練習すればするだけ、上手になる、新しい曲が弾ける、という分かりやすい成果、様々な曲や作曲家の想いとの出会い。

目立つことが嫌いな私でも、音楽を通して自分を表現することができました。人前で演奏を披露する(=評価される)発表会は嫌いでしたが、ピアノの演奏を喜んでもらえるのはとても嬉しかったです。

コツコツ努力を積み重ねることが苦にならない、感覚を大切にするという、自分の得意な特性とも出会いました。ピアノだけでなく、勉強が得意だったのも、ただただ、計画的に物事をこなせる、着実に積み重ねるのが得意という性格のため、テストでいい点が取れただけだと思っています(笑)

今振り返ると、苦もなくピアノを続けられて、高校教師として仕事にもできたのは、自分の生まれもった才能※と環境が合っていて、自然と能力※に昇華できたからではないでしょうか。

(※才能=生まれ持った特性、能力=努力や環境、訓練により後天的に獲得できるスキル)

だから私は、「全ての子は才能を開花させることができる、全ての子は能力を発揮できる」と考えています。

教師として見えてきた現実

私は、高校の音楽教師として多くの子どもたちと向き合ってきました。

すぐにキレる子。
自信をなくしている子。
夢が見つからない子。
全てに投げやりになっている子。

そんな姿を見るたびに感じたのは、「高校生になってからでは遅いのかもしれない。」ということ、「環境が(家庭や大人たちの関わり方も含む)が、子供たちの才能をつぶしているのではないか。」ということ。

自己効力感や挑戦する力、好奇心の土台は、もっと幼い頃につくられているのではないか。

私自身の幼少期からの経験からも、そう感じていましたが、その想いは、母となり、我が子の子育てを始めたことで確信へと変わります。私は、幼少期ヨーロッパの田舎暮らしだったこともあり、自然豊かな環境の中で様々な体験・経験をさせてもらいました。特に、自然の中で遊ぶ活動は、楽しく生きる元となる、好奇心や課題解決能力を自然と高めてくれたのではないかと考えています。我が子たちの表情、目の輝き、行動などを見ていても、自然の中で自由に遊ぶ姿は「人間が生きる上で必須でとてもナチュラルな環境」だと感じます。(一方、学校というのは、とても”不自然”な場所です。)

全ての子どもが才能を持って生まれてくる、でも、その才能の芽が伸びないまま、高校生になっている子もいる、と感じています。もちろん、卒業後、大人になってから芽が出る大器晩成タイプの子もいると思いますが…。

日本は、ほとんどの子が公立学校で過ごし、同一年齢で、一律の定められた勉強とルールの順守を求められます。問題を未然に防ぐことが良しとされ、道徳の名のもとに大人が決めた規則を守らなければいけない学校という小さな世界。小学校以降、子供たちの得意・好き、自由な表現は、どこで発揮できるのでしょうか?

才能の芽が伸びる土台は、幼少期からの環境、大人の関わりなどが大きく影響している、子供たちの個人の責任だけではないと強く感じています。

子どもは、生まれながらに才能を持っている

長男が生まれ、私は教師を辞めて子育てに専念しました。

赤ちゃんは、誰かに教えられなくても、自ら外の世界全てに興味を持ち、挑戦し、何度失敗しても、学び続けます。毎日目を輝かせて夢中で遊んでいる(冒険している)姿に、感動。その姿を今でも鮮明に覚えています。

そして、第2子出産。活発な長男と対照的に、じっと動かず、行動する前にしっかりと見て観察する妹。同じ家庭で育っても、性格はまったく違うんですね。

私自身は、双子だったので、姉とは性格も得意なことも、好きなことも似ていました。だから、家庭環境が性格形成に大きく影響しているのかと思っていたので、「兄弟でもこんなに違うのか」と驚きました。

真逆の性格の我が子の姿を見て、私は確信しました。

子どもたちは、生まれた瞬間から「その子らしさ」「才能」を持っている。

代表の工藤いずみが「子どもは生まれたときから100%天才」と言っていることに共感し、NPO法人ぴこはなの活動に関わっています。

私たち大人が子供たちに才能を与えるのではありません。教育が施されているか、されていないか、で、能力が決まるのではありません。

すでに持っている才能、子供たちの可能性に大人たちが気づき、それを育てられる環境が必要だと強く感じています。

人間も、自然の一部

どんなによい種でも、良い土と水太陽(環境)とお手入れ(お世話)がなければ、よい実になりません。

出産してから趣味で無農薬・無肥料の家庭菜園を始めたのですが、子育ては農業ととても似ているなと感じます。どちらも「生命」、自然のサイクル。人間も、自然の一部。

肥料をたくさん与えて早く実がついた野菜は、種を残す前に腐ってしまいます。害虫にも弱く、大量の農薬が必要になります。

一方、土づくりを丁寧に行い、良質な種を選び、初期育成に細心の注意を払えば、雑草とも、虫たちとも共存しながら、農薬も肥料もなしで立派に成長します。できた実は、腐敗することはなく、最後まで残れば一粒万倍の種ができます。収穫して、食べごろを過ぎても、腐敗せず、水分が失われるだけです。

土台がしっかりしているかどうか?子供の成長に合わせて無理なくその時に必要な環境と適切な大人のかかわりがあるかどうか?

適切で最小限、そして根気強く丁寧な”お手入れ”が、一番その才能を開花させられると感じています。

学校だけでは伸ばせない可能性がある

学校は、基礎的な学びや集団行動を経験できるので、地域の繋がりが希薄化している現代でも、とても貴重な場所の1つだと思っています。

一方で、すべての子どもの「好き」や「得意」を伸ばせる場所なのか「思考」を深めることができるのか、という点では、学校の外の場所、家庭での自由な時間が鍵を握るのではないでしょうか。(お金がないとできないんでしょ?と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、そんなこともありません。教育格差という言葉も商業的な響きがします。)

学校の評価基準では見えなくても、成績に現れなくても、社会では大きな力になる才能があります。だから、どんな子も大丈夫です。

学校は世界のたった一部、とても狭い世界

私自身、学校外での経験がほとんどないまま教師となり、専業主婦になりました。外の世界の経験がなかったのでその先のキャリア考えたとき「学校の外では何もできない」と思い込んでいました。

けれど実際は違いました。学び続けることが好きという得意を生かして、教師を辞めても、人生のステージを変化させることができています。

コツコツ積み上げること。実感と感覚をもとに発信すること。教育・子育て。自分の得意、やりたいが叶う場所は自分の行動次第で見つけられます。

現在は、NPO法人ぴこはなの運営管理部としてHP運営を担当しながら「1人1人の才能を開花させたい、伸ばしたい」という願いをかなえるため、子ども育成部にも携わっています。

教師を辞めたから夢を諦めたのではなく、自分に合った形で社会に貢献していきたいです。NPO法人ぴこはなは、まだスタートしたばかりですが、仲間と共に広げていきたいです。

子供たちには、今いる学校だけが、全てじゃないと伝えたいです。全ての人が、自分の可能性を諦めず、人生のステージを上げていけることを願っています。

私にとっては「学び続ける・成長し続ける」ことが人生のテーマです。大人になってから感じていることは、学校の外での学びがとても面白いということです(笑)

好きをはぐくむ教室を届けたい

ぴこはなの子ども育成部が目指しているのは、勉強やスキルを教える場所ではありません。

子どもたちが「これ、やってみたい!」と思える出会いを届ける場所です。

好きなことに夢中になる経験は、自信になり、挑戦する力になり、生きる力になっていきます。

だから私は、学校の外にも、子どもたちの可能性を育てる居場所を増やしたいと思っています。

オンラインだけでなく、リアルでも。

笑って、挑戦して、失敗して、認め合い、高めあえる場所を。

ぴこはなに来れば、子どもたちが、安心して自分の才能を発揮できる、それぞれの良さに気づける、そんな環境づくりを、仲間と共に作っていきます。1人ではできなくても、同じ想いの仲間の輪が広がれば、実現できるのかもしれません。私たちは、1人ではちっぽけな力ですが、つながれば、大きな動力を生み出せます。

子どもの未来は、大人の未来でもある

私は、専業主婦だった頃「私には何もできない」と感じていました。育児に専念したくて、自ら選んだ選択なのに、社会の基準や周りの評価がいつの間にかインストールされていたのです。

でも、一歩踏み出してみると、自分にも社会の役に立てる場所があることを知りました。「学校の外から、子供たちの才能を開花させたい」と思ったときに、同じ想いの仲間に出会えました。

だから、今子育て中のお母さんにも、「できない」と決めつけないでほしいと思っています。1人では難しくても、仲間とならできるかもしれない。子供たちも、学校や社会の評価基準に右往左往せず、自分で道を切り開いていける強さをもってほしいと願っています。そのほうが、人生、楽しいと思うからです。

やってみなければ、本当の答えは分かりません。

子どもも、大人も。一人ひとりに、その人だけの強みがあります。

あなたと一緒に、この未来を育てたい

子どもたちは、生まれた瞬間から、才能・可能性のかたまりです。

必要なのは、新しい才能を与えることではありません。

その子が本来持っている力に気づき、安心して伸ばせる環境をつくることです。

才能の芽は、幼少期から現れています。

ぴこはなは、学校の外から子どもたちの未来を育てる活動を続けていきます。そして、孤独な子育てを減らし「ひとりじゃない」と思える社会をつくっていきたいと願っています。

もし、この想いに共感していただけたら、ぜひコメントやメッセージであなたの想いを聞かせてください。

「こんな場所があったらいいな」
「私も応援したい」

その一言が、大きな力になります。そして、活動をもっと多くの親子へ届けるために、寄付という形で応援していただけたら、とても心強いです。

あなたの応援が、子どもたちの「好き」と「可能性」を育てる未来につながります。

一緒に、子どもたちが「生まれてきてよかった」と思える社会を育てていきませんか。

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