理事座談会#4 居場所づくりでは終わらない。ぴこはなが目指す孤立予防とは

親子の居場所づくりでは終わらないぴこはなの目指す孤立予防とは
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前回のぴこはな理事座談会では、NPO法人ぴこはな理事たちが、ぴこはなが目指す未来について語りました。

今回は、NPO法人ぴこはなの理事メンバーが、ぴこはなが目指す孤立予防について語ります。

目次

孤立してから支援するのでは遅い

子育て支援というと、多くの人が「困っている人を助ける活動」を思い浮かべるかもしれません。もちろん、それも大切です。

けれど、ぴこはなが目指しているのは、その一歩手前です。理事長のいずみさんは、これまで多くの親子と関わる中で、ある現実を何度も見てきました。

いずみ

「本当に困っている人ほど、自分から助けを求められないんです。」

相談先が分からない。誰を頼ればいいのか分からない。そもそも、自分が助けを求めていい状態なのかも分からない。

そんなまま、一人で抱え込み続けてしまう人がいます。だからこそ、困ってから支援につなげるだけでは限界があります。

今、子育て世代や子供たちにとって必要なのは、孤立してしまう前から人とつながれること。何かあった時に相談できる人や場所を、普段から持っていることだと私たちは考えています。

ぴこはなが目指しているのは、「困った人が来る場所」ではありません。困る前から自然につながりが生まれ、いざという時に「そうだ、あそこに相談してみよう」と思い出してもらえる関係性を地域の中につくることです。

支援は、困ってから始まるものではない。孤立を予防する仕組みそのものが、これからの子育て社会には必要だと、私たちは考えています。

ひとりじゃないと思える入口を増やしたい

ぴこはなが目指しているのは、ひとつの居場所をつくることではありません。理事たちの話の中で何度も出てきたのは、「つながり」という言葉でした。

誰にも相談できない。頼り方が分からない。周りに知り合いがいない。そんな状況の中で、一人で悩みを抱え込んでしまう親子は少なくありません。

のぞみ

「一人で抱えるんじゃなくて、いろんな人と関わる中で、気づけるポイントってたくさんあると思うんですよね。頑張れることだったり、助け合えることだったり。これは頑張らなくていいっていう部分に気づけるかもしれない。人との繋がりがあるだけでも、悩みが深くなることを防げるので、ぴこはなで、一歩踏み出してほしいなと思います。」

ふみこ

「頼れる人が本当にここのぴこはなにはたくさんいるので、安心して飛び込んでほしいですね。」

人とのつながりは、必ずしも最初から地域の中で生まれるとは限りません。オンラインで出会った人と後からリアルで会うこともあります。反対に、地域のイベントで知り合った人とオンラインで交流を続けることもあります。

大切なのは、どちらが先かではなく、「ひとりじゃない」と思えるきっかけがあること。

だからぴこはなは、リアルの場も、オンラインの場も大切にしていきたいと考えています。

子育ての悩みを話せる人。

自分の気持ちを受け止めてくれる人。

「大丈夫だよ」と言ってくれる人。

そんなつながりへの入口を、一つでも多くつくっていくこと。それが、ぴこはなが考える孤立予防の第一歩です。

親が全部背負わなくていい社会へ 

孤立予防というと、「知り合いを増やすこと」や「コミュニティに参加すること」を思い浮かべる人もいるかもしれません。けれど、ぴこはなが考えている孤立予防は、少し違います。

いずみ

「家事や放課後の見守りを誰かに任せたとしても、母親が寝かしつけだけでも子どもとゆっくり過ごせたらいいと思うんです。」

子育て中の親たちは、毎日たくさんの役割を抱えています。仕事をして、家事をして、子どもの世話をして、気づけば一日が終わっている。そんな中で、本当は一番大切にしたいはずの親子の時間が、後回しになってしまうことも少なくありません。

いずみ

「お母さんは寝かしつけを全力で子どもに向ける。
そこが結構課題だと思うんですよね。

スマホを見ながら授乳をしたり、次の家事のことを考えながら寝かしつけをしたりしている人が多いのが現実です。」

寝かしつけの最中、他のことが気になり我が子に集中できないということ自体が悪いわけではありません。

ただ、忙しさに追われるあまり、親も子どもも心の余裕を失ってしまうことがあります

頼れるものは頼っていい。人にも、サービスにも、地域にも頼っていい。

その代わり、親子だからこそ育める大切な時間は失わないでほしいというのが、ぴこはなの願いです。

子どもに「大好きだよ」が伝わる時間。

安心して甘えられる時間。

一緒に笑い合える時間。

頼れるものは頼りながら、親子にしか作れない大切な時間を守る。

それが、子どもたちの心身の大きな安心の土台になり、親のストレスを軽減すると、私たちは考えます。

寝かしつけの時間、というのは例えですが、赤ちゃんに限らず【安心できる親子時間が毎日ある】ということの重要性を、多くのママや子供たちと関わった経験から、感じています。

誰でも関われる入口をつくりたい

NPO法人ぴこはなが目指しているのは、「支援する人」と「支援される人」を分けることではありません。子育て中のママも、地域の大人も、これから親になる人も、誰もが自分にできる形で関われる社会をつくりたいと考えています。

いずみ

「やれば良くない?誰でも。
みんな協力したら世の中良くなるよっていうのを伝えたい。」

子育ての課題は、子育て家庭だけの問題ではありません。日本の未来を担う子供たちを育てることは、全ての大人たちの問題です。

私たちは、全ての子どもが生まれてきてよかったと思える社会にしたい、よりよい日本のために、よりよい社会のためにできることをやりたい、そう思っている人は、誰でも参加できるように、NPO法人を立ち上げました。

イベントに参加する。ボランティアとして手伝う。賛助会員として応援する。オンラインでつながる。誰かに活動を紹介する。

そのどれもが、子どもたちや子育て家庭を支える力になります。

さやか

「私たちが目指す、「愛と安心が巡る社会へ」って一人ではできません。子供たちの未来のために、一人でも多くの方が、正会員になってくれたらと願っています。正会員・法人会員の方が増えることで、私たちが目指すよりよい未来づくりは加速できます。
賛助会員ならできる、ボランティアならできる、という関わり方も大歓迎です。」

ぴこはなはリアルの活動だけではなく、オンラインでのつながりも大切にしています。

近くに頼れる人がいない人。地域とのつながりをまだ持てていない人。

まずはオンラインで安心できる場所を見つけ、そこからリアルな出会いにつながることもあります。

もちろん、地域のイベントから参加して、あとからオンラインで交流を深めることもあります。入口は一つではありません。その人に合った形で、無理なくつながれる場を、私たちは準備しています。

親子ともに「ここなら安心して参加できそう」と思えること。

ぴこはなは、そんな団体を目指しています。

支援される人が、誰かを支える人になれる社会へ

ぴこはなが目指しているのは、困った人を助けるだけの場所ではありません。最初は相談する側だった人が、子育てを学び、経験を重ね、いつか誰かを支える側にもなれる。そんな循環を生み出していきたいと考えています。

いずみ

「精神的な孤立は、最終的には自分自身で埋められるようになるのが理想です」

もちろん、苦しい時に「考え方の問題だから頑張って」と言われても前を向くことはできません。

まずは、安心して話せる相手がいること、自分と近い世代の人と出会えること、同じように悩みながら子育てをしている人とつながれること、その機会と場所が必要です。

ぴこはなは、その入り口になりたいと思っています。

そしてその先には、子ども食堂、学童保育、子どもの居場所づくり、職業体験ができる場子連れで働けるワーキングスペースなど、子どもだけでなく親の人生も支えられる仕組みを作っていきたいと考えています。

子どもが安心して育つためには、まず親が安心して生きられることが大切だからです。

相談する人と支援する人を分けるのではなく、支えられた人が、今度は誰かを支える側になる。その循環が地域の中に広がっていけば、「ひとりで頑張らなくていい」と思える人はもっと増えていくはずです。

ぴこはなが目指しているのは、そんな愛と安心が巡り続ける社会です。

あなたも、子供たちの笑顔溢れる未来、愛と安心の循環をつくる一員になりませんか?

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