NPO法人ぴこはなのコラム「想いの循環」~想いのバトン~では、NPO法人ぴこはなに関わる人たちの想いを紹介していきます。
保育士として約10年。保育リーダーや主任も経験し、4人の子どもたちを育てながら、多くの親子と向き合ってきた庄司さやかさん。
今では「愛と安心の循環を広げたい」と語る彼女ですが、その原点には、誰にも見せられなかった苦しさがありました。

NPO法人ぴこはな理事/出版教育部/親支援部主幹 庄司明香
1988年生まれ。4児の母。長女妊娠・出産を機に保育士資格取得。保育士歴約10年でリーダー・主任も経験。双子や発達障害の子どもの子育てを通して、多様な親子と向き合う。現在は事務、ベビーシッター、ママサポートにも携わる。モットーは「ネガティブは未来からの提案」
好きなことに夢中だった子ども時代
「とにかく好きなことを追求する子でした。」
本を読み、絵を描き、音楽を聴く。周りに合わせるより、自分の『好き』を大切にしてきた子ども時代でした。
勉強も得意不得意がはっきりしていて、自分らしさ全開。そんなさやかさんはやがて母となり、保育士となり、子どもたちと向き合う仕事に就きます。
「もっと支えたいのに」が届かない現実
保育士として働く中で、多くのお母さんたちと出会いました。子育てに悩み、孤独を抱え、自分を責め続けるお母さんたち。
「こんな支援ができたらいいのに」
そう思っても、園の方針や人員配置、周囲との連携など、保育現場にはさまざまな制約があります。それでも精一杯寄り添った結果、「ありがとう」と涙を流しながら感謝してくれるお母さんもいました。
けれど同時に感じていたのは、一人で支援できる範囲には限界があるということ。
「同じ想いを持った仲間がもっといたら、もっとたくさんの人を支えられるのに…」
その想いは、少しずつ大きくなっていきました。
長女の不登校が教えてくれたこと
人生の大きな転機になったのは、長女の不登校でした。
「私は不登校経験者だったので、不登校そのものを悪いとは思っていませんでした。」
けれど、娘と向き合う時間を確保したい。そう思った時、仕事と子育ての両立は簡単ではありませんでした。
さらにさやかさんは、周囲に弱さを見せられない人でもありました。苦しくても平気なふりをする。全部自分で抱え込もうとします。

そんな時に救ってくれたのが、同じように悩みながら子育てしている仲間たちでした。
「一緒に頑張ろうね。」
その言葉に、どれほど支えられたかわかりません。
ネガティブは未来からの提案
たくさんの仲間との関わりの中で、さやかさんの考え方は大きく変わりました。
弱さを見せてもいい。ネガティブな感情を否定しなくていい。むしろ、その感情には意味があると気づいたのです。
「ネガティブは未来からの提案なんです。」
良くなりたい。変わりたい。もっと幸せになりたい。
そんな願いがあるからこそ、人は苦しさやモヤモヤを感じる。
だから負の感情に蓋をするのではなく、否定するのではなく、向き合ってほしい。それが彼女の大切にしている価値観です。
負の感情に一人で向き合うのは、とても苦しく、抜け出せないことがあるかもしれません。でも、「人」の力が、前に進む1歩になることを、さやかさんは知っています。

みんなで育てる社会をつくりたい
4人の子育てをしながら、ずっと思っていたことがあります。
「もっと子どもを産みたいと思える社会になってほしい。」
子育ては綺麗事ではありません。
経済的にも、精神的にも、環境的にも大変なことはたくさんあります。でも、その大変さをお母さん一人が背負う社会のままでいいとは思えませんでした。
だからこそ、ぴこはながあります。
支えられた人が、今度は誰かを支える。愛や思いやりが循環していく。そんな世界をつくりたい。さやかさんは、社会で母親を支えることで、少子化をなくしたい、と考えています。
あなたは、そのままで大丈夫
最後に、今まさに子育てに悩んでいる人へ。
「ネガティブな感情をそのままにしないで、頼れる人を見つけてほしいです。ぴこはなは誰も否定しません。あなたはあなたのままで大丈夫。」
そして子どもたちへ。
「好きなことも苦手なことも全部ひっくるめて、あなたは生まれた時から100%天才。」
その言葉を、一人でも多くの親子に届けたい。それが、さやかさんがぴこはなで活動する理由です。
一人の力には限界があります。けれど、支えたいと思う人が増えれば、その輪は少しずつ広がっていきます。ぴこはなの活動は、そんな小さな循環から生まれています。
愛、支援、思いやりが巡っている場所。
ネガティブをプラスに変えてエネルギーチャージできる場所。
それがぴこはなです。
もし、この想いに少しでも共感していただけたら、ぜひ、ぴこはなを応援してください。あなたのその気持ちが、次の親子の笑顔につながり、社会を変える力になります。
ぴこはなは「すべての子どもが生まれてきてよかった、と思える社会」を皆様と一緒に作ります。

